駒井家の不登校3【息子の不登校の場合】

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2024.07.05
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息子の不登校の場合

息子が学校に行かなくなったのは、中学に入った時に家を引っ越したのが大きな要因でした。小学校の間は、生徒会長をしたり体育祭では応援団長をしたりで目立った子どもでした。それが引越しによって全く知り合いのいない中学で自分の立ち位置が見つけられずに挫折してしまったのでした。しかも勉強が苦手な息子にとって難しくなってわからない、部活も先生の理不尽な発言に納得いかなくて辞める。居場所を無くしたことと、姉が不登校だったことで学校に行かなくなりました。

 

息子の場合、不登校と言っても外に出て行き、ほとんど家に居ませんでした。昼間は自宅から自転車で20分くらいのところにある大きな池に毎日行き、ブラックバス釣りをしていました。夕方になってからはヤンチャをしていた友達とつるんでいました。

 

不登校の時は思春期の難しい時期でもあったので、家ではともかく荒れていて、悪態をつき、暴言を吐き、手に負えなくてどうしたものかと私は悩んでいました。その時期は息子と会話ができる状況ではなかったので、息子が外でしていたことも全く知る由もありませんでした。ただただ、思春期の嵐が過ぎるのを待つしかないと思っていました。

 

息子が大人になってから当時のことを話してくれた事があって私は驚いてしまいました。息子はその池で釣りをすること以外に、疑似餌のルアーを売っていたのでした。釣り人が池に落としてしまった高価なルアーを集めていい値段で販売していたとのこと。先が見えないほど濁っている池に潜って、時には怪我をしながらもルアーを採取していたようです。また池の近くの釣具店の人と仲良くなって、セールの日を教えてもらってルアーを買い込みそれをまた池で販売していたそうです。考えてみれば不登校の時に学校に行ってたら経験できなかったことをして、息子なりに居場所を見出し過ごしていたのかなあと思います。

 

またヤンチャだった友達とはグループでのヒエラルキーがだんだん面白くなくなって離れて行ったようです。

そんな息子が何を思ったのか突然「俺、高校に行くわ」と中学3年の11月ごろに言いだしたのでした。

つづく

 

※このブログはTeska Terraceを身近に感じていただけるようにと思って理事長の駒井が書き綴っております。

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