海外の子育て事情

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2025.03.03
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海外の子育て事情

私の娘はカナダ人と結婚して4歳になる息子と3人でカナダに住んでいます。子どもが生まれてから、お母さんに対する言葉掛けが、カナダと日本では全く違うことを娘から聞いて驚きました。日本はお母さんが頑張って当たり前。その頑張りを認めてもらったり褒められることはほとんどないので、お母さんの心の負担が本当に大きいです。むしろちゃんとやってないと責められるような空気感さえあります。でもカナダでは、お母さんの子育てのしんどさを労う言葉掛けが普通にあるのです。道行く人が、子どもを連れたお母さんに「お母さん頑張ってるね。大丈夫?無理しないでね。」と言ってくれると言います。信じられないですよね。親がまず自分を大事にしてご機嫌でいることが大事という考え方が社会の中にあるんですよね。すごいなあと思いました。もちろん子育てをサポートしてくれる環境もたくさんあります。またもう一つ大きな違いは、お父さんがお母さんと同じように自分が子育てをするという意識があります。日本は主軸はお母さんでお父さんが手伝うという感覚ですよね。

娘の家でも夫が仕事から帰ってきたら、夫に子育てをスイッチします。後は夫の子育ての時間。娘はそれからは自分の時間を過ごしています。カナダではお母さんが子育てから解放されることが日常の中であるんですよね。それに比べて日本はお母さんが自分ために時間を取ることなんてほぼ不可能です。自分にかまってあげることができないから余裕がなくなり、そしてイライラが積もって子どもに当たるという場面が増えてしまいます。お母さんが怒る原因の一つには、誰にも承認されずにしんどい子育てを頑張り続けていることにあります。頼りたいけど頼れる相手もいない。そんな孤独の中でお母さんたちはいるんですよね。

それから子どもへの叱り方もカナダと日本では全然違うようです。日本は公共の場で頭ごなしに大きな声で叱る親がいますが、カナダでは子どもを呼び寄せて静かなトーンで何が問題かを理解できるように伝えるそうです。だから公共の場で親が子どもを強く叱っている場面などなく、そんなことをしたらむしろ虐待をしている親とみなされるそうです。

いろいろ知ると、本当に日本のお母さんは1人で頑張っているなあと心から応援したくなります。テスカでは、子育てのしんどさを一緒に考えて行きたいと思っていますのでお声がけいただけたらと思います。

つづく

※このブログはTeska Terraceを身近に感じていただけるようにと思って理事長の駒井が書き綴っております。

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