駒井家の不登校⑦【俺、教師になる!!】

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2024.08.15
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俺、教師になる!!

息子の教師になる!という爆弾発言で私も夫もびっくり。教師はそこそこ偏差値の高い大学を卒業しなければなれないと私は思っていたのです。息子は小学校も中学も高校もろくに勉強をしていない、しかも大学も行ってないのになれるはずがないと思っていた私たちに「俺、先生になるための予備校に通うのでサリーマンで儲けたお金を全額授業料に支払った」と言って、さらに私たちを驚かせました。「もうそうなったら応援するしかない。がんばれ息子!」と思うしかありませんでした。いつも相談無しで事後報告のみの息子。(笑)自分の人生を自分で決定して切り開いて行く姿に、不登校など色々あって大変だったけどもう大丈夫だなあと思いました。

 

その後、息子は京都の佛教大学の通信コースに通いました。ありがたいことに専門学校での2年がカウントされたので、あと2年の単位を取れば教員試験を受けることができることがわかり、「ラッキー!ありがたいわ。」と言っていました。今まで勉強をしてこなかった息子でしたが、人が違ったみたいに必死で勉強をしていました。私はやらないといけないと思った時は子どもは勉強をするもんなんだなあと思いました。

 

卒業試験で大変だったのはピアノの課題でした。息子はピアノを弾いたことがなかったので中古の電子ピアノを買って来て、課題曲を必死になって練習していました。ある日息子の部屋から綺麗なピアノの曲が聞こえてきました。ドアを開けてみるとなんと息子が弾いていたのでした。「まさか俺がこんな弾けるようになるなんて思ってもみなかったわ。毎日10時間くらい練習したら弾けるようになってん。」と笑っていました。日中は仕事で家にいない私は、息子がそんなに上手に弾けるようになっているなんて思いもしなかったので驚きでした。どうしても教師になりたいという目標があったからできたことだと思います。そして音楽の課題はギリギリで合格点をもらい無事教職課程を終えたのでした。

 

つづく

※このブログはTeska Terraceを身近に感じていただけるようにと思って理事長の駒井が書き綴っております。

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