Teska Terraceで大切にしたいこと4

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2025.01.05
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ごめんねと言えること

息子が教師時代に黒板に漢字を書いていると、書き順が時々間違っていることがあって、それをこどもたちから「先生書き順間違ってる!」と指摘されることがありました。その時に息子は「ごめんなあ。気をつけるわ。」とみんなに謝っていました。その後も何度も指摘され、息子が謝る様子を見ていたある子が「もうええやん!先生頑張ってるし。」と言ったのでした。その一声から、指摘がなくなりました。ちゃんと謝ってやっていた息子を子どもたちは、許しそれでもいいと受け入れてくれたのでした。先生は書き順は間違うけど一生懸命に頑張っている。先生も1人の人間で失敗や間違いもある。その時はちゃんと非を認めて謝る。子どもたちは正直な息子を
信用してくれていたんだと思います。

相手が子どもの場合、教師や大人は自分の非をなかなか認めずに、誤魔化したり、言い訳をしたり、はたまた逆ギレをすることに至ってしまうことがあります。それは子どもと1人の人間として向き合っているのではなく、どこか見下げているからだと思うのです。教師なんだから、親なんだからとバカにされてはいけないという気持ちがそうさせてしまうのでしょう。でも子どもはそんなことはお見通しで、諦めて距離をおいて対応するようになります。

教師や大人の人としての在り方を子どもたちは見ています。ダメなところがあっても、できないことがあっても、弱いところがあっても、そんなことをバカにしたりはしないんですよね。むしろそれを助けようとさえしてくれます。それには大人が正直に生きているかどうかが、見極めの基準になります。裏表のないまっすぐな正直さ。それがあれば子どもたちは力を貸してくれるし、またその大人の言葉をきちんと受け取って成長していきます。とてもシンプルで簡単なことなんですが実はそれができる大人は本当に少ないなあと思います。

子どもたちは常に曇りのない美しい心で見ています。そして不誠実、卑怯、横暴、自分勝手、傲慢な大人には心を閉じて様子を見ています。私たち大人は子どもたちと1人の人間として向き合い、誠実でいることが何より必要なんじゃないでしょうか。

ちなみに息子は小さい時から正直すぎるところがありました。嫌なことは嫌と言うし、体裁を全く気にしないのですが友達はたくさんいました。その嘘のないところを友達が認めてくれていたんだろうなと思います。

 

つづく

 

※このブログはTeska Terraceを身近に感じていただけるようにと思って理事長の駒井が書き綴っております。

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