Teska Terraceで大切にしたいこと3
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笑いを大切にする
息子が教師時代、笑いを大事にしていました。笑いが増えると比例してクラスの空気が柔らかくなり子どもたちのやる気も高まるらしいのです。息子はよく自分の失敗談や、家のこと、小さい時のことなど(ネタは豊富なので)を子どもたちに話しました。子どもたちはそれを楽しみにしていたようです。
それから子どもたちと一緒に遊ぶことも大事にしていました。資料作りとか保護者への通信のようなものはできるだけ省いて、遊ぶことに時間を使っていました。そして先生と生徒というヒエラルキーな関係性を嫌い「アニキ」と思ってもらえるように子どもたちと接していました。その結果、卒業生の中には大人になっても息子の家に遊びに来る子がたくさんいて「アニキ」から「仲の良い年上の友だち」になっています。1人の人間として子どもたちを尊重してきた息子にとって、その関係性はどんなに幸せなことだろうかと思います。
私が高校の時のことですが担任の先生が人を笑わせるのが上手で、よく遊んでくれる人でした。部活もその先生が担当の美術部に入部し、先生と楽しい時間を過ごしました。今でもその頃のことを鮮明に覚えています。合宿に行く時の電車の中や宿、また先生の家に遊びに行かせてもらった時によくトランプをしました。先生は大人気なくて(笑)私たちと同じレベルで勝ち負けに必死になっていました。本当に楽しくてありがたい思い出です。でも、人として間違っていることをした時は厳しく指導してくれました。先生の在り方を私はとても尊敬していましたし、大好きでした。ちなみにその先生の絵を、今テスカテラスの玄関に飾っています。子どもたちが明るい未来に向かっている絵です。その絵を見るたびに先生のことを思い出します。
*先生の情報・・・画家 井上直久 https://www.artgallery.co.jp/artist/%E4%BA%95%E4%B8%8A%E7%9B%B4%E4%B9%85/
私の経験からも子どもたちが教師に望むことは偉い人や立派な人ではなく、一緒にいて楽しくて、そして自分を信じて見守ってくれ、寄り添おうとしてくれる人だと思うのです。誰と一緒にいるのか。そのことが一番大事じゃないでしょうか。
つづく
※このブログはTeska Terraceを身近に感じていただけるようにと思って理事長の駒井が書き綴っております。